知人の急行紀州3号さんのブログにこの電車の紹介があったので、引っ張り出してきました。
2008年5月の撮影となります。
この419系、種車は世界初の電車寝台特急「月光」型として活躍した583系ですが、晩年は、
このように近郊化改造され、ローカル運用にまわされました。
もともと特急車両で、12連など長大編成が基本でしたので、短編成で運用する際に制御車が
不足することから、中間車に103系もどきの即席(?)運転席を取り付けたのがこの車両です。
六角形の断面が食パンのように見えることから、「食パン電車」と呼ばれていましたが、特急
時代は昼夜問わずこき使われ、時代にそぐわなくなったら車体にメスを入れられ...。
働き盛りの猛烈サラリーマンが会社に忠誠を誓って働き尽くした後、時代が変わって役に立た
なくなりリストラ、地方へ左遷されるような人間社会がオーバーラップしているかのようです。
幼き頃大阪駅から颯爽と出発していく栄光の時代、「明星」「彗星」を見て育った身にとっては、
改造された車両は可哀そうに思えて仕方がありませんでした。
北陸本線 丸岡-芦原温泉 2008.05.04.
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