二木島駅南側の段々畑で下り紀勢貨物2089レを撮影した後は、駅をはさんで反対側の
斜面にある道路から、今度は上りの「ワイドビュー南紀4号」を迎え撃つことに。
この付近、リアス式海岸の奥にある漁村で、以前よく通った山陰のそれとはまた違った
趣が感じられます。
先の大震災以降からか、この地方でもいつ発生しても不思議ではない東南海地震の津波
に備えた避難場所なども指定され、集落の中では看板も目につきます。こんな静かで平和
な村が、恐ろしい津波の脅威にさららせているとは、想像もつきません。
さて、斜面からは、いろいろとレンズの焦点距離を変えながら、左側の入江をどう入れるか
「漁村の風景にとけこんだ列車」というテーマで切り込んでみます。
しかし、でき上がりを見ますと、やはりステンレス車を漁村風景の中でうまく表現するのは
難しいと感じました。ない物ねだりではありますが、これが国鉄色のキハ82系だったら、
懐かしい昭和時代の漁村を走る名シーンとなっていたことでしょう。
入江の奥の、ひなびた漁村と、水平線までどこまでも碧い熊野灘。
名残惜しさを感じながら、ここまでご一緒していただいた急行紀州3号さんともお別れし、
我々は熊野路を後にしたのでした。
紀勢本線 二木島駅 2013.02.17.
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- 2013/02/24(日) 00:10:33|
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