月刊アサヒカメラの最新号です。
特集は、「SNS時代の肖像権とスナップ」。
鉄道写真でも、人物を入れて撮影することがありますが、頭に入れて
おかなければならないのが、この「肖像権」。
今号では、この「肖像権」と、「スナップ」に関する問題点を様々な
切り口から特集しています。
現場ルポや、座談会など興味深く一読しました。
写真の観点から言えば、ストリートスナップならば正当化されるかも
知れないが、もし見知らぬ人からいきなり撮影されたら普通の人なら
どう思うでしょうか?
基本的に、その「撮られた人」の許可がなければ、その写真は公開
(SNSなどで拡散)はできません。
森山大道氏はインタビューの中で「スナップ写真が規制される世の中
は不幸だ」と述べていますが、実際、撮影者が「時代・世相の記録だ」
と主張したところで、どれだけ理解者がいるでしょうか?
いろいろ考えさせられますが、カメラ雑誌ということもあってか、
どちらかと言えば、このような一般論よりも撮影者の立場寄りの見解が
述べられているようにも感じました。
思えば、駅のホームでも望遠レンズで構えていたりすると、撮影者は
列車を撮影しているつもりでも、ホームに立つ一般客からは、何やら
怪しげなものを撮影しているように見られることもあります。
「片目をつぶってファインダーをのぞき込むと、そこには自分だけの
世界が広がっている。それが芸術的エゴイズムの勘違いを起こさせる。
撮る前にいま一度、両目で外の世界を見てほしい。」
この一文、肝に銘じて行動しなければなりません。
皆様のご意見も頂戴できれば、と思います。
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- 2016/10/27(木) 23:59:00|
- 鉄道写真 参考書籍
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