香椎線酒殿駅からの廃線跡探訪ですが、途中が工場敷地内で入ることが
できないため、旧国鉄勝田線志免駅跡へと向かいます。
地図では⑤。鉄道記念公園として整備されています。
ホームと駅名票。
錆びた設備も当時を偲ばせます。
宇美方面へも廃線跡が残っています。
公園内のレリーフには、ボタ山から俯瞰撮影された渡り線の現役時代の
写真も。
特急「かもめ」が京都-博多間の客車列車だった時代ですが、昭和28年
から32年の間、博多到着後一旦香椎まで引き上げ香椎線に入り、この線
を通って宇美へ行き、再び勝田線吉塚経由で博多へ戻るというルートで
方転を行っていたとのこと。写真が残っていれば見てみたいものです。
この鉄道公園の裏には、何やら異様な建物が見えます。
地図⑥まで近寄ると...。
志免鉱業所竪坑櫓(たてこうやぐら)と呼ばれる建造物で、国の重要
文化財にも指定。
旧日本海軍や国鉄によって運営された「国営炭鉱」志免鉱業所の採炭夫を
昇降させ、石炭を搬出するための施設で建造は昭和18年(1943年)。
かなり風化が進んでおり、いつ崩れるかわからないためか、周囲はフェンス
で囲まれ、立ち入りはできません。
こうした施設を見学しつつ、歴史を紐解きながら廃線跡を辿ってみるのも、
なかなか興味深いものがありました。
香椎線酒殿駅-旧勝田線志免駅間の渡り線 2016.07.09.
- 関連記事
-
スポンサーサイト
- 2016/07/12(火) 23:59:00|
- 香椎線・篠栗線
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0